期待した職場で心を壊した娘さんへ、
私が伝えた"あなたの人生は、あなたのもの"

胸を膨らませて就職した先で、心を壊してしまった友人の娘さん。
お母さんに連れられて来た彼女に、私が手渡したのは──
「我慢じゃない選択肢」という言葉でした。

友人の娘さんのはなし。

胸を膨らませて、就職したばかりの新人さんでした。
就職先は、病院。

彼女はとても熱心で、
患者さんのために、いつも親身になって働いていました。

でも、現場は過酷だった

新人の彼女に、先輩たちは──
自分たちのやりたくない仕事を振っていました。

自分たちが面倒に感じる仕事や、
患者さんへの対応を、
彼女がやらなくてはいけなくなるような状況にしていたんです。

それでも彼女は、
「患者さんのために」と、ひたむきに向き合っていました。

でも、やっぱり、無理があった。

心が、悲鳴をあげてしまったんです。

そして、理不尽を感じていた彼女のこころは、
やがて悲しさへと変わっていきました。

その状況を受け入れることが、
とてもつらい段階にまできてしまった。

心を病んだ彼女は、
精神的にも、追い込まれていきました。

お母さんから、私に

悩んだ末、彼女は真っ先に、
お母さんに、すべてを打ち明けました。

そのお母さんは、私の友人。
友人から私に、こう依頼が来ました。

「娘が、話をしたいらしいの。
会って、話を聞いてもらいたいの。」

もちろん、二つ返事。
友人からの相談を受けるのは、私にとって当然のことでした。

話を聞いた

娘さんと向きあい、ゆっくり、すべてに耳を傾けました。

わたしも苦しくなってしまうような理不尽に、
彼女は、ずっと耐えていたのでした。

新人だからって、なんでこんな扱いされなきゃいけないんだろう。
患者さんが、一番じゃないの?
一生懸命、私は患者さんに、ちゃんと向き合った。

そして、娘さんは──
ぽろぽろと、涙を流しました。

私が伝えた、ひとつの言葉

全てを打ち明け、涙を流した娘さんに、
私が伝えられたこと。

あなたの人生は、あなたのもの。
だれも、踏み込めないんだよ。
だから、自分で自分の、その思いを大切にしてほしい。

我慢することが、頑張ることじゃない。
「逃げちゃダメだ」って、自分を縛り続けることでもない。

あなたが感じている「もう、無理」は、
あなたの心からの大切なサイン。

そのサインは決して、
大切な患者さんを裏切ることでは、ないのよ。

娘さんが、たどり着いた言葉

しばらくして、娘さんは、
静かに顔を上げて、言葉をつづってくれました。

「自分が壊れるくらい我慢することは、
何かが違っているって、わかった気がする。」
「だって、自分を大切にできない人間が、
誰かを大切に思うって、きっと難しいよね。」

うん、きっとそうなんじゃないかな?って、私も思うよ。
頑張った自分を、大切に思うこと。
そして、人生を、仕切り直す。

そういう選択肢が、ちゃんとある。

良かった。
彼女が、自分で自分なりの答えを見つけてくれたことが、
本当に、嬉しかった。

後日、お母さんからも

後日、友人であるお母さんからも、連絡が入りました。

「ありがとう。
娘が何かにすがりたいくらい追い詰められている時に、
相談できて、本当に良かった。」

私は、こう返しました。

「こちらこそ、ありがとう。
勇気を出して、すべてを打ち明けてくれて。」

誰かに「この人には話してもいいかもしれない」と思ってもらえること。
それは、私にとっても、大切な贈り物なんです。

その後、彼女が選んだ道

その後、娘さんは──
まったく別の業種に、転職しました。

色々あるけど、頑張っていると、
帰省したときに、笑顔で語ってくれました。

うん。
あなたの人生は、あなたのもの。
それで、いいんだよ。

そして、後日

時が経って、娘さんから、こんな報告が届きました。

「あの時、相談したから、今があります。」
「希望していた職ではないけど、やりがいはあります。」
「これからも、頑張りますね。」

胸が、いっぱいになりました。

よく頑張ったね。
一番頑張ったのは、あなた本人だよ。

笑顔で頑張る今のあなたに、
支えられている人は──
形は違っても、必ずいるよ。

いつでも、どんなあなたでも、応援している。
だから──

羽ばたけ!

あなたへの問いかけ

今、もしもあなたが、
「もう、無理」と感じている場所にいるなら。

どうか思い出してください。

あなたの人生は、あなたのもの。

自分の心が出している「サイン」を、
どうか、見逃さないでほしいんです。

我慢を続けることだけが、強さじゃない。
自分を大切にすることは、決して逃げじゃない。

自分を大切にできない人は、
誰かを大切にすることだって、できないから。

── あなたが、あなたのまま羽ばたける場所が、きっと見つかりますように。

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