雲間に隠れた月と、お団子
中秋の名月に、お団子をいただきました。
夜、肝心のお月様は雲の向こう。
でも、お団子はまん丸で。
中秋の名月の、はなし。
お団子を、いただきました。
とてもシンプルなお団子で、どこか上品。
ご自身がとてもお月見が好きで、
毎年そのお団子を楽しんでいるのだそうです。
お団子は、私も好きです
お団子は、私も好きです。
でも、だいたいは、みたらし。
このお団子は、きなこと黒蜜で楽しむのだとか。
どんなお団子だろう。。。
嬉しい気持ちで、自宅へ帰りました。
そして、夜
残念ながら「名月」は、雲に隠れてしまいました。
でも。
あのお団子は、満月みたいにまん丸。
月より、お団子を楽しもう。
「お、お、お、美味しい!」
白い、見るからにやわらかそうなお団子に、
きめ細かなきな粉をかけて。
その上から、少し透明感のある黒蜜をかけて、
ほおばりました。
「お、お、お、美味しい!」
味だけじゃなくて。
その歯ごたえや、
団子の粉の鼻から抜ける香りや、
全部がバランスよく整っていました。
「美味しい…」
最初は、びっくりしたけど。
メッセージを送ったら
そして、お団子をくれた人へメッセージを送りました。
お返事を読んで──
その人がお月見が好きで、
その時間を細やかに楽しみながら過ごしているのかが、
わかるような気がしたんです。
準備したススキも、あったそうなのだけど。
そのススキのことは、真っ白に忘れていたらしく。
「自分は食い意地が張っているんだろう」
と、面白おかしく返事をくれました。
粋な人
自分が好きで、こだわりのあるものを、人に差し上げて。
ただそれだけで満足で、
自分のおっちょこちょいなところも丸ごと楽しんで、過ごしている。
そんな自分の時間、たいせつなものを、
自然な形で、押し付けることもなく、
自分の日常の一部にして受け止めている。
その姿に「粋な姿勢」を感じました。
── 少しひんやりする風と、
ほんのりあたたかな気持ちになる、秋の晩でした。
nakamurayamama