ボンタン飴と風鈴
我が家の風鈴に惚れ込んだ友人が、
後日見せてくれた、一枚の写真。
そこには、昔懐かしいあの飴の姿が──
風鈴の、はなし。
風鈴が、存在感を増す季節。
我が家の風鈴も、いい音を奏でてくれています。
風鈴って、こうできている
風鈴。
外身(がいしん)と、舌(ぜつ)と、短冊(たんざく)でできています。
短冊が風を受けて、舌を揺らし、
揺れた舌が外身に触れて──
あの、心地よい音が鳴る。
私は毎年、迷うんです。
ガラスか、鉄器か。。。
やっぱり、鉄器!
今年も、鉄器の風鈴が揺れています。
いい音…。
舌が一つで、外身が三つの、三重奏の風鈴。
時々チーンと高い音が、耳に心地よいのです。
ある晩、友人が
ある晩、友人が遊びに来ていました。
「いい音色の風鈴だね、あれは?」
友人は、いたくその音色が気に入ったらしく。
「時折聞こえる高い音が、なんともいえない」
「落ち着くわ〜」
と、その音色を楽しんでくれていました。
「家も風鈴、飾ろ!」
そう、楽しそうに話していました。
そして、後日
彼女は色々と風鈴を探したけれど、
やっぱり我が家で耳にした音がいいと、
同じものを購入したと、嬉しそうに話してくれました。
私の趣味だったけど、
彼女の生活の楽しみになったのは、私も嬉しい。
良かった。
そして──いつになく、普通。
いつも面白おかしく話をする彼女で、
日常の些細なことも、楽しいことに変換していたけど、
なんとも言えない趣がある風鈴は、
さすがに、ありのままを楽しんでるんだね。
あの彼女が、風鈴の音に、しみじみ耳を澄ませている。
なんだか、ほほえましく思っていました。
なーーーんてことはなかった。(笑)
「これで終わりじゃないよ」
彼女から、一枚の写真。
そこには──
昔懐かし、ボンタン飴の短冊を揺らす、風鈴の姿が。
たまたまその日、愛する息子さんから、
ボンタン飴を「これ、やるよ」ってプレゼントされた彼女。
中身を早々に消化し、
残った外箱を工作して、短冊にしたのです。
にんまり笑って、嬉しそうに話してくれました。
にんまりの、わけ
最初は、和紙の短冊をお菓子の外箱に??と、
一瞬、思考停止したけど。
なるほど、そういう事ね。
彼女は、そのボンタン飴と、風鈴の音色と、
年に数回しか会えない息子さんとの思い出を、
形にしたかったのね。
お気に入りの風鈴の音色と、
息子さんが無造作にくれたボンタン飴と、
久しぶりに会えた息子と、その日の思い出。
そりゃ、にんまりするわ。
そんなきっかけになってくれたなら、良かった。
我が家の風鈴は、いつか皆様にも、ご紹介しますね。
── チーン。……ね? いい音でしょう。
nakamurayamama